5月19日(月)に月刊サンデーGXで掲載された、薬屋のひとりごとネタバレ89話をお届けします。
前話88話は、町の古着屋に出かけた猫猫と趙迂が、天女の衣の正体を解き明かす回でした。
石綿でできた衣の知識や、羅門が書いていた西方の文字を覚えていたりと、猫猫の記憶力や知識の豊富さにはいつも驚かされます。
サンデーGXの次回予告では、猫猫の薬屋に訪れた貧しい男がやってきて娘を診てくれと懇願するとありましたが、その娘を救えるのでしょうか?
今回は『薬屋のひとりごとネタバレ89話!猫猫は貧民の娘を救える?』について書いていきますので最後までじっくりお楽しみください。
薬屋のひとりごとネタバレ89話の考察
この物語には、呪いやら幽霊やら前回の不思議な衣やら、そしてそれらにまつわる伝説や言い伝えなどが出てきます。
猫猫が謎解きをして正体を解明していく様を見ていると、現実の世の中に伝わるさまざまな伝説や神話や昔話もそうやって作られたんだなとしみじみ思います。
現代のように科学的に解明できないから、その現象が不思議でなぜだかわからない。
わからないままはモヤモヤすぎるから、幽霊とか呪いのしわざにして、納得したい生き物なんですね、人間は。
前話のエピソードで気になったことや、次回89話で描かれるであろうお話の予想・考察をしていきます。
88話までのネタバレがありますので、知りたくない方はブラウザバックしてくださいね。
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猫猫の真剣な表情がかっこよく、髪の毛や服のシワまで細かく表現されており、とっても人気でたくさん売れています。
テーブルの上やPCデスクなんかにちょこんとおいても、大人かわいいデザインで違和感なくなじみますよ^^
薬屋のひとりごとネタバレ89話の考察|猫猫と趙迂は何食べてる?
前話で、猫猫が作った晩ごはんに対して、趙迂が肉増やせーとか、もっといいもん食えよ〜と文句を言っていました。
記憶がなくなっているとはいえ、生まれはいいとこのお坊ちゃんなので舌も肥えているでしょう。
描かれてる画では、汁っぽいやつと野菜の煮物っぽいのとパンみたいなものが並んでいます。
小説では、干し肉で出汁をとって、庭でとれた野菜と葛を混ぜて、さらに削った生姜を入れているとあるのでこれが汁っぽいやつかな。
葛でとろみがついていて生姜も入っているので体が暖まりそうですが、干し肉は出汁だから少しだけなんだろうな。
最初お粥かと思ったけど米がないらしいです。
パンみたいなのは、その通り麵麭(ぱん)で、猫猫の家に買い置きしてあるそう。
真ん中で割って、野菜の煮付けをはさんで食べるとあります。
肉まんの肉なしまん的な感じでしょうか。
確かに質素で、育ち盛りの子供には物足りないかもしれませんね^^
薬屋のひとりごとネタバレ89話の考察|趙迂は体の自由がきかない
趙迂は、猫猫に着物を買いに行くかと言われて、やった〜と右手を上げた後に椅子から転げ落ちていました。
猫猫は冷めた目で見ていましたが、蘇りの薬の後遺症で左手が震えていたので、腕だけでなく左半身にも麻痺が少しあるのかもしれません。
いつもへらず口で元気いっぱいだから忘れそうになるけど、大好きな母も慕っていた人も友達も周りの人もみんないなくなってひとりぼっちになったんですよね。
あの時、目が覚めなかったら生きてすらいなかったのだし。
でもそんな可哀想な境遇の趙迂を、けっして可哀想な感じに描かないのがこの漫画らしいなって思います。
薬屋のひとりごとネタバレ89話の考察|火鼠の皮衣は実在する?
火鼠の皮衣(ひねずみのかわごろも/皮衣)で辞書を引くと、火鼠の毛皮で作った衣と出てきます。
火鼠っていうのは中国に伝わる怪物ということなので、これは伝説ですね。
実際は石綿(アスベスト)を混ぜて作った衣のことで、中国には火浣布(かかんぷ)という名で実在していました。
火で浣う(洗う)布という意味で、この漢字になっているようです。
アスベストは現在では体に有害なものとして知られていますが、昔はそのような認識はなかったでしょう。
衣に火をつけても燃えないなんて、当時の人々にとって不思議でしょうがなかったでしょうね。
現代に生きる自分も、今調べるまでアスベストの知識がなかったので、知らずに見せられたらびっくりしますよ^^;
日本では江戸時代に平賀源内が初めて作ったそうです。
ちなみに火鼠の皮衣は日本の『竹取物語』にも出てきます。
かぐや姫が求婚相手の大臣に持ってきてくれたら結婚するっていって要求したらしいです。
大臣は唐の商人に頼んで、大金はたいてはるばるインドから取り寄せたらしいけど、実際に火にくべたら燃えてしまったので偽物だったみたいですけどね。
あと、ゲームのアイテムなんかでも登場するので、聞いたことある人もいるでしょう。
薬屋のひとりごとネタバレ89話の考察|異国の特使は再登場する?
猫猫は天女の衣の謎を解明したあと、その伝説に出てきた異国の娘は間者(スパイ)だったんじゃないかって想像していました。
その流れで、あの見た目がそっくりな2人の異国の特使のことを思い出していました。
この2人は今後再登場するでしょう。
特使の一人、姶良(あいら)に子一族の隠れ里で出会ったのが最後でしたか…今もどこかの国に潜り込んで政情を探ったり、商談を持ちかけたりしているのかもしれません。
特使は砂欧と呼ばれる西方の国の人です。
今描かれている市井編の次は砂欧編になるので、そこで再登場すると思います。
薬屋のひとりごとネタバレ89話の考察|猫猫は貧民の娘を救える?
次回は深夜に猫猫の元に訪れた貧しい男が娘の命を救ってくれと懇願するとありました。
娘が重い病気なのでしょうか。
猫猫の知識と経験なら、原因を突き止めて病気の娘は救えるだろうと思いますが、貧しい男は診察代や薬代払えなさそう…。
それでも助かる命には手を差し伸べるんだろうな。
でもそれだけでは終わらなそうです。
ワクワク。
薬屋のひとりごとネタバレ89話の考察|壬氏に頼んだ図録は?
前々回で、猫猫は壬氏に子一族の砦に残っている図録を、取り寄せてもらうようお願いしていました。
高順は数日で取り寄せられると言っていたので、そろそろ届くころかも。
その中に蝗のことが書いてある虫の図鑑があれば良いのですが。
なんとか蝗害を防ぐヒントが見つかるといいなと思います。
薬屋のひとりごとネタバレ89話!
猫猫は、夜更けに家の扉を激しく叩いて娘を見てくれと叫ぶ男の声で目を覚まします。
扉を開けると、あちこち破れてボロボロの服を着て無精髭を生やした、みすぼらしい男が立っていました。
猫猫はすかさず扉を閉めて、金はあるのかと聞きますが、男は貧乏人から金を取るのかと叫び、いつもの爺さんなら薬をくれたぞというのです。
羅門が無償で薬を処方してやっていたのでしょう。
猫猫が金を払わないなら薬はやらないと壁を叩き威嚇しながら拒否すると男は勢いをなくし、いつか払うから頼むと懇願してきました。
仕方なく木簡に証文を書いて血判を押させます。
危険なので右叫に付き添ってもらい、男についていくと貧民街の中のあばら屋の中に、ゴザの上に横になる幼い娘と看病する少し大きい上の娘がいました。
幼い娘は瞳孔が開いていてときどき痙攣を起こして奇声をあげており、手の指は凍傷のように変色していました。
薬屋のひとりごとネタバレ89話!|毒入りの焼き菓子
食べさせた粥を調べましたが、症状の原因になりそうなものは入っていません。
上の娘に他に何か食べさせたか聞くと、物入れから布に包まれた焼き菓子を出してきました。
男は焼き菓子の存在を知らなかったようで、大きい娘を問い詰めます。
焼き菓子は幼い娘が貰ってきたもので、母親に内緒にするように言われていたようです。
男は母娘に物乞いをさせてそのお金で博打をしており、普段から食べるものもろくになかったようです。
猫猫が焼き菓子を舐めてみると、高級とされている砂糖を使ったものでした。
貧民への施しにしては贅沢すぎるので、誰に貰ったか聞きますが、上の娘はわからないと言います。
裏に住んでいる老人が、幼い娘と同じような状態になっていると聞き、右叫が様子を見にいくと指が腐り落ちていたそうです。
幼い娘の指が変色していた原因は、焼き菓子に使われている粗悪な麦に含まれる麦角という毒でした。
猫猫は幼い娘を抱き上げ、家に連れて帰ることにしました。
家についてから湯を沸かして体を清潔にしてやり、趙迂にやり手婆から白米を貰ってきてもらい食べさせました。
薬屋のひとりごとネタバレ89話!|娘の決意
数日後、上の娘が訪ねてきた時には、幼い娘は歩けるくらいまで回復していました。
猫猫が薬代が払えないなら幼い娘を売り飛ばすというと、上の娘は自分の方が高く売れるというのです。
緑青館に口利きしてもらいたいようです。
物乞いをしたお金を父親に取られ、食べるものもなくひもじい日々から抜け出したい、今の泥沼のような生活より女郎になった方がマシだと言うのです。
猫猫はやり手婆が金にがめついこと、逃げたら肋を折られるぞなどと脅しますが、上の娘の決意は変わりません。
猫猫は娘の強い意志を感じ、まずは井戸で体を綺麗に洗ってこいと着物を渡すのでした。
まとめ
薬屋のひとりごとネタバレ89話をお届けしました。
前話は天女が織った衣の話でしたが、次回は病人が出てくるみたいなので猫猫の本領発揮ですね。
貧民の娘を無事救えるのでしょうか。
また新たな登場人物が出てきて、先の展開につながるのかもしれませんので楽しみです。
以上、『薬屋のひとりごとネタバレ89話!猫猫は貧民の娘を救える?』でした。
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