推しの子に登場するルビーは、赤ちゃんの頃から白い星が左目にあり、ある時から黒い星が両目に出るようになります。
変化したのは、B小町のMV撮影のため宮崎を訪れた際、大切な人を奪った犯人が生きていることを知り、復讐心に火がついたときです。
推しの子では、登場人物の何人かの目には星が描かれていて、その意味やなぜ白から黒に変化するのかなど、視聴者の様々な考察が飛び交ってます。
ルビーに黒い星が出たのは、復讐を誓った印なのか、両目に出たのはなぜなのか理由を解説していきます。
推しの子ルビーの黒い星はなぜ?
ルビーに初めて黒い星が出たのは、ゴロー先生が何者かに崖から突き落とされて、同じ人物が母アイの死に関わったと知ったときです。
「必ず見つけ出して絶対に殺してやる」の言葉と共に黒い星が出ました。
これは自分の大切な人を2人も奪った犯人へ報復を誓った強い想いを表しているのでしょう。
B小町のMV撮影で宮崎県高千穂町を訪れていた際、カラスに導かれるようにゴロー先生の遺体を見つけました。
さらに謎の少女ツクヨミから、ゴローが亡くなった日に不審な2人の男を見かけたと知らされ・・・。
1人はアイを刺殺した後自殺した大学生、もう1人は中学生くらいの男の子。
ルビーはこの後から、この人物をなんとしても探し出し、報復するべく行動するようになります。
これ以降、以前のように白い星が出ることもあれば、ブラックな感情が高まったときには黒い星が出るようになります。
目の星は状況やルビーの感情によって細かく描き分けられていて、ここに注目して漫画を読み返してみるのもおもしろいです。
ルビーが黒い星になったのは何話?
ルビーの目に黒い星が出たのは、漫画8巻79話です。
以後、13巻122話までは、感情の動きに連動して出るように。
黒い星が出てからは、これまでの天真爛漫さは影を潜め闇堕ちしましたが、同時にアイドルとしては覚醒しました。
失踪中の斎藤壱護に会いにいき、アイと関係の深い人物について聞きますが、まだ売り出し中の今の状況で会いにいけば、ミヤコ社長に迷惑をかけると断られます。
もっと売れて、向こうから会いたいと思わせられるようになれば会わせてくれると約束してくれました。
ルビーは復讐相手に辿り着くために、どんな手を使ってでも、嫌いな嘘を吐いてでも、トップアイドルへのしあがってやると心に決めます。
ルビーの黒い星が出なくなったのは何話?
漫画13巻123話からは黒い星は出なくなり、以前のように白い星の輝きが左目に戻りました。
映画『15年の嘘』でアイ役を演じ切ることができず悩んでいた最中、ふと前世の実家の前を通ったとき、生前のさりなが知らない明るい笑顔で笑う母親を見てしまいます。
「自分は少しも愛されていなかったんだ」「母親もゴロー先生もアイも不幸にした」「自分は不幸を運ぶだけの存在」
絶望し泣き崩れるルビーに駆け寄ったアクアは、病室で憧れのアイについてキラキラ話すさりなの話をし、自分の前世がゴローであるとカミングアウトします。
さりなが亡くなってから22年、実は16年前からずっとすぐそばにいたことを知るのです。
ルビーは大好きなせんせにもう一度出会うため、仇をうつため、嘘を重ねながらアイドル活動を必死でやってきたと打ち明けます。
そんなルビー(さりな)を、アクア(ゴロー)は「俺は君を推すって言っただろ」と受け入れます。
その瞬間に黒い星がなくなり、白い星の輝きが左目に戻りました。
ルビー以外に黒い星のキャラは?
ルビー以外で、黒い星が出ているキャラは、以下の3人です。
- アイ
- アクア
- カミキヒカル
初めて黒い星が出たシーンや、どんな場面で出るのか順番に掘り下げていきます。
アイ
初登場時から両目に白い星がありましたが、壱護社長にスカウトされた際、話の途中で黒い星が出ていました。
「母親が窃盗で捕まって、釈放されても自分を迎えにきてくれなかったんだ」
その後も、自分は嘘つきであると発言したときなどは、黒い星に変化します。
アクア
漫画1巻10話でアイのお葬式のとき、アイが存在しない世界でこれ以上生きていてもしょうがないと悲嘆にくれる小さなアクア。
しかし考えを巡らすうちに、アイを刺した犯人の後ろには居場所を教えた情報提供者がいると気づきます。
推しのアイドルで、たった1人の母親である大切な大切なアイを死に追いやった人物に復讐を誓ったとき、幼いアクアの両目に黒い星が出ました。
以降、アイドルになろうとするルビーを止めようと嘘の電話をかけているときや、ドラマ『今日あま』で演じたときに黒い星になっています。
カミキヒカル
本格的に登場したのは11巻109話で、山で倒れて意識を失いそうな片瀬ゆらに涼しい顔で話しかけてるシーン。
そのときすでに両目に黒い星が光っていました。
カミキヒカルの本性は、価値ある人間の命を奪うことに喜びを感じるサイコパスでした。
黒い星と白い星の意味は?
黒い星が出るキャラ、白い星が出るキャラ、状況によって両方が出るキャラがいます。
黒と白にどんな意味があるのか、以下の3つの視点から考察してみましょう。
- 目の星は何を表す?
- 黒い星が出たキャラの共通点は?
- 白い星があるキャラの共通点は?
目の星は何を表す?
前提として、目に星が出るのはどんな人物なのか、劇団ララライの代表金田一がこう言っています。
「嘘を本当だと思わせるほどの力」「人を欺く目。嘘を本当にできる最高の資質」
これは演技の才能があるあかねに向けて言った言葉で、白い星をもつキャラを表現した言葉です。
でも私は、黒い星を持つキャラにも当てはまる言葉であると思います。
黒い星が出たキャラの共通点は?
黒い星が出たキャラはアイ・ルビー・アクア・カミキヒカルの4人。
この4人の共通点は、何かしら嘘をついて生きていること。
黒い星は常に出ているわけではなく、復讐や恨み、自己否定や闇落ちしたときに白い星から変化します。
カミキヒカルに関しては、サイコパスな本性が表に出た時に現れています。
彼もかつて劇団で活躍していたときは、白い星が出ていたのではないかと想像します。
大まかに捉えると、ダークサイドに寄っている人間を象徴するものだと思います。
白い星があるキャラの共通点は?
白い星があるキャラは、アイ・アクア・ルビー・あかね・片寄ゆらの5人です。
この5人の共通点は、スター性・カリスマ性・生命力・純粋さです。
アイのように生まれ持っている人間もいれば、アクアやルビーのように遺伝で受け継ぐことも、才能が開花して後天的に現れたあかねやゆらのようなケースも。
トップアイドルとして輝くアイやルビー、女優として花開いたあかねやゆら、何十にも巧妙に嘘を重ねて人を騙し続けたアクア。
輝きの根源は違えども、白い星をもつキャラに共通するのは、嘘を本当に思わせる才能です。
推しの子ルビーの黒い星が両目に出た理由はなぜ?
ルビーは当初、左目に白い星を持っていましたが、大切な2人を奪った黒幕に報復すると決めたときに黒い星に変化しています。
黒い星が片目ではなく両目に出たのはなぜなのか?
ネットでは、復讐の数だという見方もされています。
ゴロー先生とアイの2つの復讐ですね。
ただ4人全員とも両目に出ているので、ブラックな感情に支配された状態を表すものとして、両目に出るものなのかなと考えます。
まとめ
推しの子の登場人物ルビーの両目に出た黒い星は復讐の感情しているのか、片面ではなく両目に理由はなぜなのかを解説しました。
推しの子も最終章に突入し、これまで貼られた伏線を続々回収中。
推しの子のキャラの特徴である目の星がなぜ変化するのか、白と黒がどんな感情を表すのかなども大方明らかになりました。
両目に黒い星が出てから、長らく苦しい復讐の道を歩んできたルビーが、再び白い星の輝きを取り戻したシーンを振り返りながら、星の意味を考察しました。
キャラの感情や状況によって星の色が描き分けられているのに注目すると、さらに深みを感じる面白い作品だなと思います。
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