TikTokで楽曲が100億回再生以上され、話題のアーティストimaseさん。
2024年に入っても、ドラマの主題歌、午後の紅茶とコラボの曲を書き下ろすなど、新曲を次々発表されています。
2023年は、テレビの音楽番組や情報番組、フェスなどで生歌を披露する機会があり、その際に、一部の視聴者から生歌が下手だったとSNSに書かれていました。
私も音楽番組で歌うimaseさんの歌を聴いて、これは下手なのかな、歌唱力がないのかな?と感じました。
プロの解説なども含め、くわしく調べてみたところ、生歌が下手に聞こえる理由が5つ見つかりました。
また、裏声の歌い方が気持ち悪い、などの書き込みも散見されたので、imaseさんの裏声の歌い方についても調査してみました。
それでは、imaseさんの歌が下手に聞こえる5つの理由と、裏声の歌い方や歌唱力について、徹底解説していきますので、最後までじっくりご覧ください。
imaseが生歌下手に聞こえる5つの理由は?
imaseさんの生歌が下手に聞こえる理由を調べたところ、以下の5つが原因と思われました。
- 音源を加工しているから
- ピッチの取り方が独特だから
- imaseの発音のせいで下手に聞こえる?
- 裏声が気持ち悪い?
- imaseの音楽は独学
順番にくわしく解説していきます。
音源を加工しているから
まず、生歌が下手に聞こえる理由として1番大きいのは、音源を加工してあるからです。
imaseさんは、もともとDTMで制作した楽曲を、TikTokにアップしていました。
歌は入っていましたが、初期の頃は地声と裏声を何本も重ねて、本来の自分の声とわからないくらいまで加工していたことも。
テレビ東京のDreamerZという弾き語りオーディションに参加するために、裏声一本の『Have a nice day』を発表しました。
そこからTikTokで大バズりしていったのですが、アップされている音源は、基本的にドラムパットなどを使って制作されています。
ボーカルはオートチューンで補正がされているようです。
オートチューンは音程が不安定なところ、歌声・楽器の音もデジタル信号処理で補正できます。
補正は多くのアーティストがやっていると思いますし、これ自体がいいとか悪いとかはありません。
ボーカルが補正された音源に耳慣れてしまった視聴者が、テレビなどで生歌を聞いて、違和感を感じたのだと思います。
少しでも不安定なところがあると、耳についてしまうので、余計に下手に聞こえたということです。
ピッチの取り方が独特だから
imaseさんの生歌が下手に聞こえてしまう2つ目の理由は、ピッチの取り方が独特だから、というのがあります。
ピッチとは音の高さのことです。
imaseさんは、半音と半音の間の音を効果的に使って、メロディを作っています。
これは、ピアノの鍵盤では表せない音です。
『Have a nice day』でいうと、「も”ど”れないね〜」「は“な”れないで〜」などの部分です。
この音を使いこなせる=聞き分けられるのは、耳が良くないとできないので、むしろすごい人なんだと思います。
メロディーラインに一癖あり
メロディラインに一癖あるのも、もしかすると下手に聞こえる原因かもしれません。
メロディラインはシンプルな作りなのに、1音だけわざと外す。
さっきの「も”ど”れないね〜」「は“な”れないで〜」もそうです。
ここが不協和音のように聞こえるので、違和感を感じて下手なの?と思う人がいるのです。
このように、わざとメロディーの中の1音を半音と半音の間で外す技は、Vaundyさんやaikoさんが使っています。
Vaundyさんが雑誌のインタビューで、「一音外すことで惹きつけられる曲になる」と答えているのを見て、真似してみたんだそうですよ。
最初は真似からでも、すっかり自分のものとして使いこなしておられますよね。
imaseの発音は下手に聞こえる?
SNSに上がっていた歌下手の書き込みで、「発音が悪い」というのがありました。
「たちつてと」を「つぁつぃつつぇつぉ」のように発音しているのが苦手、と書かれていました。
テロップがないと、なんて発音してるのか分かんない
口に何か入れているような、こもった歌い方
なるほど、確かに発音が日本語っぽくないところ、歌詞が聞き取りにくいなどありますね。
しかし、いわゆる正しい日本語の発音じゃない歌い方をするアーティストは多くいますし、ここは個人の好みによるのかもしれません。
私は、imaseさんの個性というか、曲に合っているし、苦手とは感じませんでした。
裏声が気持ち悪い?
imaseさんは、裏声を多用しますよね。
この裏声の歌い方が気持ち悪い、と書き込みされていました。
でも、R&Bアーティストなど、裏声を使って表現するアーティストもたくさんいるので、これも個人の好みが大きいのかな、と思いました。
ただ、imaseさんの裏声の歌い方について、気になることがあったので、後の章で裏声について掘り下げました。
imaseの音楽は独学
imaseさんがまったくの独学で音楽を始めたことも、生歌下手と言われる理由の1つかもしれません。
音楽を始めたのはなんと20歳から、音楽歴は2020年の秋にギターを買ったのが始まりと言っていたので、2024年3月現在で4年に満たないくらいです。
デビューまではわずか1年ほど。
子供の頃からピアノを習っていたとか、部活で音楽やっていたとか、そういうの一切なし。
専門学校で学んだり、ボイストレーニングを受けたりなどもなし。
本当に0から始められています。
田舎だからか?カラオケボックスも近所になかったので、家で歌うくらいだったというのも衝撃です。
いわゆる音楽の基礎がない状態です。
音程が不安定とか、声量がないとか、多少は致し方ないのかもしれません。
基礎0で、ここまで漕ぎつけているのが、むしろすごいことのように思えます。
imaseが生歌下手なのは裏声の歌い方?
imaseさんが歌下手に聞こえるのは、裏声の歌い方にあると思います。
先ほど、imaseさんの裏声が気持ち悪いと言われていた、と書きました。
私自身は気持ち悪いとは感じなかったものの、テレビで生歌を聴いて、声量がないな〜とは思いました。
裏声なのである程度は仕方ないんですが、それでも日本・海外のR&Bアーティストの裏声に比べると、か細さを感じました。
テレビを通すと余計に迫力に欠けるのかもしれません。
裏声もトレーニング次第で、声量を上げることはできるそうなので、これから強化していってほしいです。
上から目線ですみません^^;応援してます♪
2024年3月8日にリリースされた『Shine Out』、いきなり裏声から始まりますね。
裏声で透明感が出るというか、地声でガンガンいくのと違って、適度に抜け感も感じられるのでそこがいいなと思いました。
imaseが生歌下手なのは歌唱力がないから?
imaseさんが生歌が下手に聞こえるのは、歌唱力がないからなんでしょうか?
まず歌唱力とはどんな要素から成り立っているのかを調べました。
- 正しい音程
- リズム感
- 声量
- 表現方法
- テクニック
オペラ歌手やミュージカル俳優などの正統派な歌上手い人は、これらを高いレベルでバランス良く身につけているといえます。
imaseさんに当てはめてみると、
- 音程はわざと外してメロディーを作っている
- リズム感ある
- 声量は裏声がやや小さめ
- 表現方法やテクニックはこれから伸びしろ?
といった具合ですかね。
音楽の基礎がある人ほど、こういうところにフォーカスしてしまうのかもしれません。
また、声の良さや、ピッチが正確で強い声、音域の広さ、歌唱技法が多彩など、この辺りに魅力を感じる人には、受け入れられないかもしれませんね。
まとめ
ということで、imaseさんが生歌下手に聞こえる5つの理由と、imaseさんの裏声の歌い方や歌唱力を徹底解説してみました。
生歌が下手に聞こえる、歌唱力が足りないのは、確かに本人の力不足もあるかもしれません。
ただ、いわゆる正統派な歌うまを目指していないし、わざとピッチをずらしたり裏声を多用したりなど、上にあげた5つの要素を駆使して、imase風に昇華しているように思えます。
imaseさんの歌い方が好きな人は、「声がクセになる」「何回も聴きたくなる」「何回聞いてもしつこくなくて耳が疲れない」などの理由で、高く評価しています。
耳に残るメロディラインや、心地よいリズム感は、生まれ持ったセンスがなせる技かもしれません。
でも、これまで他のアーティストを研究して真似して、自分に落とし込んで、たくさん曲を作っていきたからこそ、生み出せているともいえます。
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